天野晃治です。暑い暑いお盆休みでした。戦後66年のニュース番組の中で、作家の五木寛之さんが、「あの荒廃(焼け野原)から立ち上がった当時の日本人の方が、今回の東日本大震災の現実の前に立ち止まってしまっている日本人より、明るかった。」とコメントされ、何か考えさせられました。
■商売、そして社会的インフラとしての、「くすり屋」とは(パート3)
先週、3月末時点の日本の総人口は1億2623万人で2年連続減少との発表がありました。
●世界に先んじて超高齢社会に突入した日本 (20年後には中国も!)
●“生産年齢人口の減少と高齢者の激増”や“コミュニティの必要性”が待ったなしの変化を迫っている
コンビニやスーパーなど大手小売りが、過疎地で移動販売を本格化するそうです。都市部でも近くの店舗が閉鎖した団地で買い物に困る高齢者が多く、イトーヨーカ堂が東京の多摩ニュータウンで月2回出張販売を開始。
私が住む名古屋市瑞穂区や、両親が住む北名古屋市の家の周辺をみても、「買い物弱者」の問題は切実です。車がなかったら何ともならないし、外食チェーン店・レンタルビデオショップはあっても、日常の買い物・何気ない会話やちょっとした事を相談できるお店・何かあった時にあって欲しいお店がないのは…、不安だし淋しい。せめて徒歩圏内・自転車圏内に。
先週、弊社セールスと3日お店を同行訪問しましたが、このことを改めて強く感じました。業態としてのドラッグストアの増加により、業種店としての従来型のくすり屋さんが激減した流れ。医薬分業の流れに乗り急拡大した調剤市場も7割分業が見え、そろそろピークになってきたこと。そして競争激化・デフレで業態としてのドラッグストアも食品スーパー分野や、面分業分野に入ってきたこと。この先を見て何を?
私は11月末に50歳になります。まだまだ若い(?)ですが、「時間は有限!」ということを感じるようになってきました。どういう5年後にするのか?どういう10年後にするのか?
大きくなる必要はありませんが、商売として成り立ち、かつ顧客と地域・小商圏にあって「欠くべからざる存在」「なくては困る存在」への、試行錯誤は下手くそながらも継続し、前へ。。。
2011年8月18日
天野商事株式会社 代表取締役 栄ミナミ男声合唱団 所属